駒音高く美しく <第13話>
▲7七角 △1一玉 ▲3四金 △2二角 「玉が1一に行ったから結局2二に引けたか。でも、いい形じゃないけどなぁ」 ▲2六歩 △5五歩 ▲2五歩 △6五銀 「おー、そうか、いい手だ」 「どういい手なんですか?」 「銀が前に出て行って、しかも金取り。これで金が3五に引けば、さらに銀が7六に進めて調子がいい」 「へぇー。そうなんですか」 ▲3五金 △7六銀 ▲同 銀 △同 飛...
View Article駒音高く美しく <第14話>
「どうしたんですか? 角を取った方がいいんですか?」 「違う。これは……もしかしたら……」 「もしかしたら?」 「千日手かも」 「千日手!?」 △同 銀 ▲2三金 △3一金 ▲3二金 △同 金 ▲2三銀打 △3一金打 ▲3二銀成 △同 金 ▲2三金 △3一銀 ▲3二金 △同 銀 「さっきと同じ局面に戻った」 ▲2三金 △3一金 ▲3二金 △同 金 ▲2三銀打 △3一金打...
View Article駒音高く美しく <第15話>
「ちょっと、それ本気で言ってるんですか?」 中上が驚きながら訊いた。 「もちろん、本気だよ。地区代表になる可能性は充分あるだろ」 「いや、そういう事じゃなくて高雄さんが・・・」 「だからだよ」 「えっ!? どういう事ですか?」...
View Article第3期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦
2月16日(火)に第3期マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦 「斎田晴子女流四段 対 甲斐智美二段」が行われます。 この対局の勝者が矢内理恵子女王と「女王」の座をかけて五番勝負が行われる重要な一局です。 当日は、「マイナビ女子オープン」のサイト にてリアルタイムで「棋譜中継」が行われます。 将棋界初の試みである「対局のリポーター」の1人に選ばれましたので、...
View Articleマイナビ女子オープン挑戦者決定戦 レポート part1
前回ご報告したとおり、本日2月16日(火)に行われました第3期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦 斎田晴子女流四段-甲斐智美女流二段戦のレポートをさせて頂きます。 対局開始 午前10時 振り駒により斎田女流四段が先手となりました。 斎田女流四段は生粋の振り飛車党。 後手の甲斐女流二段はずっと居飛車党でしたが、4年程前から振り飛車党に変更。...
View Articleマイナビ女子オープン挑戦者決定戦 レポート part2
対局室の見学が終わり研修室へ戻ると、そこには勝又清和六段が。 対局が早く終了したため我々レポーターの為に解説会を急遽行って頂けることに。 嬉しいハプニングです。 足を捻挫されているにもかかわらず、我々のために・・・恐れ入ります。 上野裕和五段もいらっしゃいました。 色々と調整中。 昼食も取らずに行っていた準備がようやく終了。 解説会は勝又六段のお食事の後、どうぞごゆっくり。...
View Articleマイナビ女子オープン挑戦者決定戦 レポート part3
122手目 △4五角 この手で甲斐女流二段が優勢になった模様。 131手目 ▲同飛不成 通常であれば不成ではなく成にするが、時間ギリギリまで読んでいたため裏返す余裕すらなかった。 138手目 △同玉(この手で先手からの有効な後続手が無いということで) 某理事が「(マイナビ女子オープン決勝)五番勝負の予想はどうですか?」と発言。...
View Articleマイナビ女子オープン挑戦者決定戦 レポート part4
感想戦 終局したので、もう一度特別対局室へ。 さきほどの対局中の時の緊張感ほどは無いだろうと思っていましたが、 対局後でも緊張感たっぷりですぐには写真を撮れませんでした。 棋譜用紙です。1枚で150手まで記入できますが、今対局では166手と長手数だったため2枚に。 棋譜用紙からも大熱戦が伝わってきますね。 これは天井です。...
View Articleマイナビ女子オープン挑戦者決定戦 レポート part5
レポーターからの質問タイム ――解説では、こういう局面は勝ちだとわかっていてもつらいという事だったのですが、最終盤はどんな気持ちで指していましたか? 「最後の最後にこちらの勝ちになってからです。将棋は逆転が多いので、斎田さんが投了するまでは気を抜かないで指しました」 ――里見さんについて...
View Article
More Pages to Explore .....